「大学受験も迫ってくるのに、一向に成績は上がらないし、大丈夫かな…。このまま部活や遊びばかりだと、いよいよ取り返しのつかないことになってしまうかもしれない…。」
将来への大きな分岐点が近づいてくる高校生だからこそ、ご両親としては不安になりますよね。今回の記事では、この悩みに答えていきます。
✔本記事の内容
・勉強が苦手な高校生は、そもそもなぜ苦手になってしまうのか
・勉強を得意になるためには、どうサポートしてあげればよいのか
早稲田大学在学中、個別指導塾でいろいろなタイプの高校生の子たちに勉強を教えていた私ですが、得意と苦手を分ける大きな要素は、大きく2つと感じています。
本記事では、皆さんにその要素を知っていただくとともに、併せて得意にさせるための方法を解説していきます。
この記事を読み終わる頃には、勉強が苦手になる理由をわかり、もしあなたのお子さんがそれに当てはまるようであれば、得意にしてあげるためのサポートができるようになっているでしょう。
勉強が苦手な高校生は、そもそもなぜ苦手になってしまうのか

この理由は大きく3つ
・高校生までの勉強の積み上げができていない
・学校以外で勉強に取り組む時間を確保できていない
・勉強するべき範囲が広すぎて、どう勉強していけばよいのかわからない
ご自身のお子さんは当てはまっているでしょうか。
それでは、これを1つずつ解説していきます。
高校生までの勉強の積み上げができていない
当たり前のことですが、高校生の勉強は、小学生・中学生の勉強で習ったことを土台にしたもの。今まで積み重ねてきた勉強の総まとめとなります。
つまり、高校生までの勉強ができていなければ、できるはずがない。
しかも、小学生・中学生と9年間という長い期間での積み重ねなので、過去の勉強の見直さなければならない量は膨大になります。
苦手の克服には、中長期的な勉強が必要になりますし、効率よく見直していかなければ、ここに時間をとられすぎて、目の前のやらなければならない勉強が疎かになってしまう恐れもあります。
では、どう勉強していったらよいのでしょうか。
目の前の勉強を中心にして、小学生・中学生で習った基礎の確認をするという勉強方法を教えてあげる
勉強を教えてあげる際に、わからない問題については、基本となる知識(小学生・中学生で習うもの)を一緒に確認したうえで、今取り組んでいる高校生の勉強をその基本と紐づけて教えてあげましょう。
こうすることで、今までに身に付けきれていなかった勉強を拾いながら、今目の前にある勉強も理解することができるようになるので、今までの勉強を網羅していくことができます。
これを行うことで、過去9年分(小学生・中学生)の知識をしっかりと抑えられるので、効率よく勉強ができるようになっていけます。
学校以外で勉強に取り組む時間を確保できていない
小学生・中学生と比べると、高校生はとても自由になります。
中学生の頃に引き続き、部活動に全力を注ぐ子もいれば、アルバイトでお金を稼いで自分の趣味に没頭したり、友達といろいろな場所に遊びに行く機会も増えると思います。
高校生という多感な時期に、いろいろなことにチャレンジしたり、青春の思い出を作ることは素晴らしいことなのですが、その分勉強に割かれる時間は減ってしまうでしょう。
この記事の筆者も暇さえあれば友達といろいろな遊びをしていたので気持ちはよくわかります。
しかし、そんな日々を積み重ねていると、いざ受験期がやってきたときには、勉強のできないところが多すぎて、志望校選びの幅がほとんどなくなってしまうなんてことも起こってしまうでしょう。
結果的に、お子さんの目指していた将来が実現できなくなってしまうことだってあるのです。
こういった子には、どうすればよいのか。
絶対に勉強しなければいけない時間を設定してあげる
「日々いろんなことをやって忙しくしているみたいだけれど、やらなきゃいけないタイミングになったらちゃんと時間を作って勉強してくれるかもしれない」。
とても理想的ですが、現実はそうはいきません。
ご自身が高校生の頃を思い出してみてください。
部活動、アルバイト、学校行事、恋愛など、数々の楽しみがあったと思いますが、そんな中で勉強に十分な時間を使えていましたか?
おそらく、ほとんどの方は、できなかったのではないでしょうか。
加えて、やらなきゃいけないタイミングまで来た頃には、時すでに遅しという状態になっているものです。
勉強するべき範囲が広すぎて、どこを勉強すればよいのかわからない
高校生になると、小学生・中学生の勉強と比べて、勉強が必要な知識の量、勉強しなければならない範囲が圧倒的に増加します。
その結果、たくさんある勉強すべき範囲から、いったいどこに注目して勉強すればよいのかわからなくなってしまう子が、高校生までと比べてかなり増えてしまいます。
どこをやったらよいのかがわからないと、勉強していても正しいという自信が持てず、不安になりますし、そういう不安な状態だと勉強の意味を感じづらくなってしまい、継続的に勉強していくことが難しくなります。
こういった子は、どんなふうに勉強に取り組めばよいのか。
教科書・ノートに書いてある太字部分・マーカー部分が全て重要なポイントと認識させてあげる
「教科書・ノートに書いてある太字部分・マーカー部分なんてたくさんありすぎるし、全部が重要なんて無理!」と思うお子さんも多いと思います。
しかし、冷静になって考えてみましょう。
なぜ太字やマーカーで目に付きやすいように強調しているのか。
答えは本当にシンプルです。そこを重要とわかってほしいからアピールしているんですよね。
つまり、厳しいことを言うようですが、全てに取り組む必要があるんです。
この認識を持つことができたお子さんには、以下の記事で紹介している勉強方法を実践してもらえれば、どんどん苦手を克服していけます。

3つのサポートをまとめてできる環境をお子さんに与える方法

以上、勉強が苦手な高校生がそもそもなぜ苦手になってしまうかの理由と、その解決方法でした。
この記事を読んで、早速、お子さんのためのサポートをしてみようと思っていただけたのであれば、これほど嬉しいことはありません。
しかし、一方で、普段は仕事が忙しくて、なかなか勉強を教えてあげられない、勉強の状況を見てあげられない、という方も少なくないのではと思います。
そういった方への解決方法としては、塾や家庭教師の力を借りるということも1つの方法かもしれません。
塾や家庭教師であれば、本記事を踏まえたような勉強の指導もできるでしょう。
そして、なによりも、塾で授業を受ける時間、家庭教師が家にやって来る時間は、明確な勉強しなければならない時間として、自然と設定することができます。
まずは、金銭的にも負担のかからない無料体験から始めてみるのもよいと思います。
さらに、お子さんの将来をより豊かにするためのサポートと思えば、未来への投資として勉強の環境をプレゼントしてあげるのもありかもしれません。
お子さんの勉強には、ご両親や周りの大人たちのサポートが不可欠なので、ぜひ継続的にサポートしてあげてくださいね。
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